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「AIでホームページが作れる時代になった」
最近、そんな話をよく聞きます。
実際、経営者の方から「もうAIで作れば十分では?」というご質問をいただくことも増えました。

「Claude Design」でホームページを作ってみました。

結論から言うと、驚きました。想像以上です。
ただ同時に、「これをそのまま公開したら危ないな」と感じるポイントもいくつかありました。

この記事では、「これからAIでホームページを作ってみたい」「すでに作ってみたけど、この後どうすれば?」という方に向けて、実際に試して分かったことと、公開前・公開後に気をつけたいポイントをまとめました。

1. 実際に作ってみたら、想像以上だった

試したのは、架空の製造業のサイトと、自社サービスの紹介ページです。
チャットで「こんな感じのページを作りたい」と伝えると、ものの数分で、デザインの整ったページが出てきました。

配色にも、余白にも、破綻がない。
正直、最初の感想は「……これでいいんだ」でした。

デザインの専門教育を受けていない人が作ると、どうしても出てしまう「素人っぽさ」が、出ない。
修正も「ここをもう少し柔らかい印象に」と言葉で伝えるだけ。
少し調べながら進めれば、サーバーに上げて公開するところまで自分でできます。私も実際に、テスト用のサーバーで公開してみました。

ホームページを「作る」ハードルは、間違いなく劇的に下がっています。これは中小企業にとって、素直に大きなチャンスです。

2. 公開する前に確認しておきたい6つのこと

ただし、AIが作ってくれるのは、言ってみれば「きれいな試作品」です。
実際、私が作ったページも、パッと見はきれいなのに、よく読むとサービス名の表記が途中で変わっていたり、実在しない住所や電話番号がもっともらしく入っていたりしました。AIは「それらしい情報」を勝手に補ってしまうことがあるのです。

そこで、AIで作ったページを公開する前のチェックリストとして、私が実際に確認した項目をまとめてみました。この6つを見ておくと安心です。

  1. サービス名や社名の表記がブレていないか:ブラウザのページ内検索(Ctrl+F)を使うと確認しやすいです。
  2. お問い合わせフォームは本当に届くか:自分宛にテスト送信してみるのが確実です。迷惑メールフォルダに入っていないかも見ておきたいところです。
  3. SEO対策は設定しているか:ページタイトルや検索結果用の説明文が設定しておきたいです。
  4. スマホで崩れていないか:パソコンの画面縮小ではなく、実際のスマホで見るのがおすすめです。文字の重なりやボタンの押しやすさが分かります。
  5. 会社概要・プライバシーポリシーは整っているか:問い合わせフォームで個人情報を受け取るなら、プライバシーポリシーは用意しておきたいところです。
  6. 写真は自社のものに差し替えたか:AIが置いた仮画像やイメージ写真のままだと、信頼感が大きく下がります。

一つひとつは地味な確認作業です。
でも、ここを飛ばしたホームページは、きれいなだけで「仕事をしない」ホームページになってしまいます。

3. 公開したら、まずやっておきたい2つの設定

そして、公開はゴールではなくスタートラインです。
ホームページの本当の勝負は、公開した後にあります。

とはいえ、最初から難しいことをする必要はありません。まずは次の2つを設定しておくと、その後がぐっと楽になります。

  • Google Search Consoleへの登録:自分のサイトが検索エンジンに認識されているか、どんな言葉で検索されているかが分かります。
  • アクセス解析(Googleアナリティクス:GA4)の設置:どのページが見られていて、どこで離脱されているかが分かります。

そのうえで、月に1回、「問い合わせは来ているか」「どのページが見られているか」を眺めてみる。それだけでも十分なスタートです。
弊社でも、あるページはアクセスがあるのに問い合わせが少ないことがデータで分かり、文言や導線を見直す、ということをしています。
成果が出るホームページは、この「見て、直して、また見る」の繰り返しは大事だと思っています。

4. 「AIだけで作る」が向いているケース、「AIではなくじっくり作りたい」ケース

では、どんな場合ならAIだけで作ってよくて、どんな場合は注意が必要なのか。
実際に試した実感から、判断の目安をまとめてみます。

AIだけで作るのが向いているケース

  • まずは名刺代わりの1ページが早く欲しい
  • 自分で調べながら手を動かすのが苦にならない
  • 内容の更新は年に数回程度で十分

AIではなくじっくり作りたいケース

  • ホームページから問い合わせや受注を取りたい
  • 新サービスの追加や採用強化など、サイトの更新・追加が今後も続きそう
  • 社内にサイトを触れる人がいない

じっくり作りたい理由は、AIが作ったサイトは、中身の構造を人間が把握していないからです。
「ここの文章だけ直したい」「ページを1枚足したい」という日常のメンテナンスのたびに、またAIに聞かないと手が出せない。しかもAIに修正を頼むと、直してほしい場所以外まで変わってしまうことがあります。これは私自身、AIでの制作を重ねる中で何度も経験しました。

会社の事業は変わり続けます。新しいサービスを始める、力を入れる商品が変わる、採用に力を入れたくなる——。
長くお付き合いしているお客様のサイトほど、こうした変更を何度も重ねています。
だからこそ、「きれいに作れるか」以上に、「変化に合わせて育てやすいサイトになっているか」が大事なんです。
最初に安く早く作れても、直すたびに時間がかかる状態なら、トータルではむしろ高くつくこともあります。

5. AIは「作る前」こそ使うのがおすすめ

誤解のないように書いておくと、私はAI否定派ではありません。むしろ毎日どっぷり使っています。

そして、これからホームページを作る方にぜひおすすめしたいのが、「作る前」の工程でAIを使うことです。たとえば、こんな使い方ができます。

  • 同業他社のホームページを調べて、自社との違いを整理してもらう
  • 「うちのお客様はどんな言葉で検索して、何に困っているか」を一緒に洗い出す
  • キャッチコピーや紹介文のたたき台を何案も出してもらう

ここを深く掘れているかどうかで、ホームページの成果は大きく変わります。
実は弊社でも、市場調査やターゲットのニーズ分析、検索データの読み解きといった調査には、AIを徹底的に使い倒しています。同じ深さの調査なら、以前なら何日もかかっていたものが短時間でできます。
ただ実際には、深く掘れるようになった分、以前よりかなり深いところまで調べるようになり、結局3日以上かけることも珍しくありません。かける時間は変わらなくても、得られる調査の深さと広さは、以前とは比べものにならないのです。

この「作る前」の整理は、AIで自作する場合はもちろん、制作会社に依頼する場合にも役立ちます。自社の強みや狙いたいお客様像が言葉になっていると、打ち合わせが驚くほどスムーズになり、仕上がりの精度も上がります。

おわりに:ホームページは「育てる」

まとめると、こうなります。

  • AIでホームページを「作る」ハードルは劇的に下がった。まずは試す価値あり
  • 公開前のチェックと、公開後の「見て、直す」までがセット
  • 問い合わせを取りたい・更新が続くサイトは、「育てやすさ」まで含めて考える

合同会社サクセシオでは、戦略立案からホームページ制作、公開後のデータ分析・改善、保守まで、「育てる」工程を含めたトータルサポートを行っています。

お気軽にお問い合わせください。

Web戦略アドバイザー 小笠原 富美子
合同会社サクセシオ 代表 中小企業診断士 Webコンサル×Web制作をテーマに活動しています。